国立自然史博物館はセーヌ川のほとりにありました。かなり広
い敷地を有し,大きな建物がいくつも建っています。人気の恐竜
館などもありますし,広い植物温室などもあります。
横の細い道をへだてた建物が昆虫館でした。マイクロバスを
敷地内に乗り入れると,待っていた館長たちが出迎えてくれまし
た。K女史が大きな声をあげたので振りかえると,背の高いフラ
ンス人のおばあちゃんがいます。フランスのファーブル友の会の
会長,ラサさんでした。80才とはとても見えない元気さで皆を歓
迎してくれました。私たちを迎えるため,わざわざ遠い南仏のア
ヴィニョンから来てくれたのです。 |
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博物館の建物の一つ
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K女史との再会を喜ぶマダム・ラサ |
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マッティル昆虫館館長やラサ会長の案内で自然史博物館の鉱物館を見学に行きました。
広大な庭園の左手の建物が地学館です。夕方ですのでもう閉館している時間帯です。ということ
は,私たちの貸しきりなんです。中に入ってまずびっくりしたのは一抱えも二抱えもある巨大な水
晶の林立した標本です。ほかにもいろいろと変わった格好の鉱物,きれいな結晶など息をつく間
なくずらりと陳列してあります。
ベルサイユ宮殿にあったという二つのテーブルの細工も圧巻でした。鳥,昆虫,花などが螺鈿
細工のようにはめ込まれた石で表現されています。実物の彩りを忠実に表すために様々な色の
石が使われています。
女性の皆さんにとっては自然金の塊や世界最大のダイヤモンドのほうが関心が深いようでし
た。
鉱物館をでて,しばらく庭園を散
歩することになりました。
平日というのにかなりの人々が
遊びに来ています。なかには自作
の詩をハガキ大の紙に印刷して
配っている若者もいます。
庭園には種々の草花が植えてあ
り,周囲の樹木ではサクラやナシ
の仲間が色とりどりの花を満開に
つけていました。 |
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博物館の建物の一つ
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広大な庭園 |
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| 博物館の建物の一つ |
満開のサクラの花 |
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と,ナシの花に1頭の黒っぽいチョウが飛んできました。ピーコック・バタフライ(クジャクチョウ)
です。暖かい春の気候に,冬眠から目覚めたのでしょう。
喜んで写真を撮っているとマッティル館長が寄ってきて言いました。
「あなた方の訪問時間に合わせて飛んでくるように,前もって言い聞かせていたのですよ。大変
でした」
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| クジャクチョウ 日本産(Nymphalis io
geisha)とは亜種を異にする |
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昆虫館に戻って歓迎のレセプションです。会場となるのは昆虫
の標本が壁面を埋めている特別室です。
スタッフの方々がワインやツマミを用意してくれた手作りのパー
ティーです。
ハエの研究をしている女の子(左の写真の左から二番目の女
の子)を少しからかったりして,なごやかな雰囲気でした。 |
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| 興味深かったフランス産オサムシのかずかず |
昆虫館長から,以前昆虫館で開催された種々の特別展のポスターや,フランスで初めて発行さ
れた昆虫(セミ)切手の初日カバー(発売初日に,発行にゆかりのある地の郵便局のスタイプを押
した特別の封筒)などの貴重品をプレゼントしていただき,大感激でした。
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| セミ切手の解説パンフ |
初日カバーの表と裏 |

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セミ切手とスタンプの拡大図
ファーブルゆかりのセリニャン村の地名が見られる |
なごりは尽きなかったのですが,もう夜になっています。心からの感謝を伝え,おいとましまし
た。
夕食は,昼間訪れたシャンゼリゼ大通りに出向き,レストランで済ませました。
ホテルへの帰りの道筋,レオンさんの計らいでエッフェル塔の夜景を見物しました。
バリ最後の夜にふさわしい素敵なプレゼントでした。
明日は早朝にアヴィニョンへ出発です。 |