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 今夜はフランスのファーブル友の会主催の晩餐会です。アヴィニョンの料理学校の
生徒さんがたが心を込め腕を振るって作った正真正銘,本場のフランス料理を戴き
ます。車に分乗して料理学校まで出かけます。先ほどのルキアン博物館でお目にか
かった知名人たちも集まってきます。
 入り口で思いもかけず若い日本人のお嬢さんに出会いました。フランス人と結婚し
てこちらに住んでいるそうで,今日は嫁ぎ先のお母さんから「日本人が来るそうだか
ら,通訳を兼ねて遊びに行っておいで」と言われたのだそうです。

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中央がフランスへ嫁いだ新妻日本人

 

 大きなテーブルが3組セッティングされていて,言われたとおりにそれぞれ席に
つきました。私たち夫婦の真向かいにはルキアン博物館長のクレギューさんと
その旦那さんです。旦那さんはファーブルが書き残した膨大なキノコの絵を図鑑
にまとめたかたです。

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右手はクレギューさんご夫妻

 

 シャンペンが注がれ,いよいよ晩餐会が始まりました。最初はかしこまって戴い
ていましたが,そこは以心伝心,向かい同士でお互いになれない英語を使っての
コミュニケーションが始まりました。フランス人は母国語に誇りを持っていて,英語
を知っていてもフランス語でしかしゃべらないとは聞いていましたが,ここではそん
なことはありません。いよいよ難しい話になるとノートに絵を書いての会話です。
 だんだん話が佳境に入ってきたので,こちらは持参していたノート・パソコンを取
り出しての日本のチョウの説明です。次々に画像を見せると,「ふーん」とか「オオ
ッ」とかの反応が帰ってきます。「似たようなのがいるねえ」とか「東洋の神秘だ」
とか言っているのでしょう。プロバンスのほうでは Tiny Blue (空色の小型シジミ
チョウの総称)はとても少ないと言っていました。少し持ってきていたチョウの標本
を進呈すると大喜び。こちら二組の夫婦があまり盛りあがっているものですから,
反対の端に座っていたフランスの男性が席を立って話に加わりに来ます。もう料
理どころではありません。日本の方言の話やら,チョウの話やらするうちに,
気がついたらデザートでした。

 結局はおいしい料理よりも楽しい会話を腹一杯で帰りました。ホテルに帰って
気がついたのですが,会話しながらも結構料理を戴いていたみたいで,お腹も
満杯のようでした。奥様も当然ながら大満足です。

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