シャンペンが注がれ,いよいよ晩餐会が始まりました。最初はかしこまって戴い
ていましたが,そこは以心伝心,向かい同士でお互いになれない英語を使っての
コミュニケーションが始まりました。フランス人は母国語に誇りを持っていて,英語
を知っていてもフランス語でしかしゃべらないとは聞いていましたが,ここではそん
なことはありません。いよいよ難しい話になるとノートに絵を書いての会話です。
だんだん話が佳境に入ってきたので,こちらは持参していたノート・パソコンを取
り出しての日本のチョウの説明です。次々に画像を見せると,「ふーん」とか「オオ
ッ」とかの反応が帰ってきます。「似たようなのがいるねえ」とか「東洋の神秘だ」
とか言っているのでしょう。プロバンスのほうでは Tiny Blue (空色の小型シジミ
チョウの総称)はとても少ないと言っていました。少し持ってきていたチョウの標本
を進呈すると大喜び。こちら二組の夫婦があまり盛りあがっているものですから,
反対の端に座っていたフランスの男性が席を立って話に加わりに来ます。もう料
理どころではありません。日本の方言の話やら,チョウの話やらするうちに,
気がついたらデザートでした。 結局はおいしい料理よりも楽しい会話を腹一杯で帰りました。ホテルに帰って
気がついたのですが,会話しながらも結構料理を戴いていたみたいで,お腹も
満杯のようでした。奥様も当然ながら大満足です。 |